今年も台風が活発に発生する時期になってきておりますが、盲点になりがちな点があることをご存じでしょうか？
保険では、意外なところで保険金のお支払いができないケースがございます。今回は、その中でも台風についてお話したいと思います。
地震・噴火・津波（火災保険の地震保険や自動車保険の特約等で一部対応可能）、戦争など全面的に保険金がお支払いできない免責事例があることはご存知だと思いますが、他人の身体や財物を損傷させる賠償事故に限っては、台風・洪水・高潮が原因の場合も不可抗力とされ、保険金のお支払い対象となりません。
洪水や高潮は車が流されるような状況であったり、海や川の近くであったり場所も関係してくるので事前に対応できる場合が多いかもしれませんが、台風では地域全体が暴風域に覆われ、予期せぬ事故につながるケースがあります。
賠償事故の保険は、各種賠償責任保険のほか、身近なところでは自動車保険の対人賠償・対物賠償も該当します。台風による強風で自動車が横転したり、ドアを開いた際にもっていかれることがあるかもしれません。不運にもそれが原因で賠償事故が発生した場合は保険の対応が難しくなりますので、台風の際のお出かけには十分にご注意ください。
因みに台風・洪水・高潮が原因の自車両の損害やご自身の怪我については問題なく補償されます。